世の中の全ての事象は色々な種類とか形式とかに分けられるものです。単純に申し上げれば(好き嫌い)、(綺麗汚い)、(南北)、(敵味方)、(弱者強者)、(欲と無欲)、(高額所得層低所得層)etc. 無限にありますが、共通しているのは相手方があるからもう一方も存在出来ているということです。

経済政策の観点から申し上げればこの相反する事象を全て救う必要があるということですが、実際は

①低所得者層を豊かにし、高額所得者を犠牲にする

②高額所得者層を豊かにし、低所得者を犠牲にする

③中間所得者層まで含め、全て豊かにする

単純に申し上げれば、③は日本には絶対無理です。資源皆無の国はパイの大きさに限度があるということです。

今の政策は、限りあるパイの大きさを将来必要なパイを先取りし今のパイを大きくしており、それを何年も続けてしまい、将来のパイもほとんど先食いしてそのパイも使えなくなってきております。しかも少子高齢化、就業者人口の減少が急激に進んでおり、将来予定していたパイが 実際は小さくなって幻のパイを今の国民が食べあっているということになります。

①の政策をとれば昔の共産主義となり、誰も積極的に働くことを止め、国は急速に衰えていくでしょう。歴史が証明しています。

②の政策をとれば格差は更に広がり低所得者層は更に貧しくなるでしょう。これは世界中の先進国において実証済みです。

残念ながら人間の能力の格差は鳥以上です。鳥は見た目で雀と鷹の違いが分かりますが、人間は表面上からの区別ができませんが、これはかなり深刻です。

会社も社会もそうです。強者(高額所得者ということになります。)がいるからこそ弱者が救われるというのが人間社会だと思います。強者の多くいる会社は今でも安泰です。

①の政策は強者を駆逐して(角を矯めて牛を殺す)ということになり、絶対取ってはいけない政策です。経済活動は狩りと一緒ですから強くなければマンモスを倒せません。しかし②も我々は動物社会じゃありませんのでこれも根本的に許せません。

唯一の方法は①の方々に②に沢山なってもらうことです。そうすれば残った①の方々をフォローすることができます。

今回の消費税値上げ、私は心配しております。朗かに格差を広げてしまいます。

例えば年収300万の人の生活費はやはり300万くらいは生活ベースとしてかかりますので、その8%がそっくり消費税となります。逆に年収1000万の人の生活ベースも基本は一緒です。300万くらいの基本生活費はかかります。払う消費税は24万円、年収からの比率ですと2,4%となります。ただ年収の高い人は可処分所得が大きいので贅沢はできますが、同じ人間なので所詮食べる量は一緒、余裕で贅沢分の消費税を自業自得で払えるのです。自意識で消費税を調整できるのです。

年収300万の方は待ったなし!自分の意識で消費税を変えられないのです。この余裕の差は人間としての尊厳を時には傷つけることになります。余裕のない生き方なんてあまりにも悲しいですよね。

では①の方々に②に沢山なってもらうにはどうしたら良いか?手立てはたくさんあります。政策と自己責任と規制緩和の組み合わせでたくさんあります。。。

続きはそのうち書きますが、今週金曜日ライブでヒントが見つかります?